世界中を取り巻くコロナ禍の中で、どの国も経済成長率が鈍化していますが、その中でも多くの影響を受けているのが観光産業です。特にインバウンドの比率が多い航空業やホテル業はどこも疲弊していて、コロナ禍の終息が待たれます。
アジアの観光立国として日本と並び人気の台湾の観光産業もその影響は大きく、コロナ以前の2019年には外国人観光客数は前年対比7.21%プラスの1,186万人に達し過去最高となりました。ところが、コロナが発生した2020年2月以降は厳しい入国制限措置が取られ外国人観光客も入国できずインバウンド市場はほほゼロとなりました。
一方、台湾の国内旅行市場規模は一人当たりの消費金額が少ないことが分りました。
これからの台湾観光産業の方向性
台湾人の国内旅行の消費金額の低い原因は、これまでのホテルなどは団体旅行客に偏り、低単価で量を追求するあまり魅力ある観光資源が育たず、観光産業が伸びない悪循環に隔たっていました。しかし、コロナ禍で状況が一変して、消滅したアウトバウンド市場が国内旅行に流入して国内旅行ブームが到来しています。コロナ禍をきっかけに、台湾の国内旅行の市場規模は3倍の1.2兆元に拡大する見通しで、かつてないほどの伸び率が期待されます。
これだけ国内旅行がブームになった原因としてはコロナウイルスの市中感染を早期に防ぐことができたので、国内では姿勢が大幅に緩和されて、経済活動が早い段階で再開されたことと、政府による国内旅行の需要喚起策の実施により団体旅行や個人旅行の補助などがあります。
このように、台湾においてはコロナ禍の中ではインバウンドで落ち込みを見せた観光産業が、国内観光の活性化により復活の兆しを見せ、これまで団体旅行向けの低単価旅行から4つ星や5つ星の高級ホテルが最も人気の宿泊施設となり、インバウンドに頼った状況が一変しています。コロナ禍終息後は国内旅行市場に加え外国人観光客の誘致で台湾観光産業は注目される産業と言えます。
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