2022年に入り、急激な円安が主な原因の物価高が日本国内で暮らす人たちは厳しい生活を強いられています。一方、海外で暮らす日本人は現地の物価上昇と、円で収入を得る場合は円安の影響で現地の通貨に両替する収入減があります。現地の人たちは物価上昇とともに所得も増えていますが、日本では20年ほど所得が増えないので三重苦です。円安の影響は、主にアメリカの金融引き締めと日本の金融緩和という全く異なる金融政策が原因と言われます。今後も政策変更の方針が見られずしばらくは円安が続くと考えられます。
円安台湾ドル高の影響
台湾においても円安の影響が出ています。2022年に入り円安が10%以上になる為替変動となりました。これは、円で収入を得ている人は10%収入減になったのと同じことです。台湾で暮らす日本人の多くは日本の企業から派遣された駐在員で、日本の企業から円ベースで給料が支給されて、台湾ドルに両替します。支給が台湾ドルであれば為替変動の問題はありませんが、円ベースで支給されると為替が大きな影響があり、多くの企業では今回のように円安があっても給料の補填はありません。このように、台湾で暮らす日本人は円安による台湾ドルへの換金率の悪化と、現地の物価の上昇などの影響で国内よりも厳しい生活を強いられます。
このように、台湾に住む日本人は円安の影響をまともに受けて生活は苦しくなるばかりですが、円安を解消するには金融政策が大きな影響をしめていますので、日本は頑なに金融緩和を続けるだけでなく円高に誘導する施策を実施してほしいものです。
コメント