台湾の2021年の経済成長率は前年の6.28%増と高い数字を示しました。台湾はリーマンショック後の10年間は経済対策で10%増の高い経済成長を見せましたがその後の10年間は1~4%の成長にとどまりました。昨年は世界中で半導体不足が顕在化して、半導体を得意とする台湾メーカーの生産が貢献して大きな伸びにつながりました。
2022年の実質成長予測は4.15%の見通しを発表しており、今後も引き続き堅調な経済成長が続きそうです。
台湾の成長分野
台湾の主要輸出品としては半導体や石油化学製品、自動車、電子機器などです。主要相手国としては中国が最も多く、次にASEAN諸国、アメリカ、香港の順番で日本はその次で全体の6.8%になります。
この中で大きく伸びた分野としては半導体分野で、世界中の半導体不足により台湾のメーカーが大きく伸びたため最も成長した分野で、その他ではコンピューターや電子部品などが成長した主要産業です。
今後成長が見込める分野
台湾の産業は工業製品の輸出が中心でしたが、今後はコロナ禍によって落ち込んだ観光産業の成長も予想されます。これまで台湾には年間1,200万人ほどの外国人が訪問していましたが2020年以降はほぼゼロになりました。この場合は成長と言うよりもどこまでコロナ禍以前に戻るかになります。これまで台湾へ訪れた外国人は中国やASEAN諸国や日本などアジアの国々です。台湾はこれまで外国から訪れたインバウンド収入が観光業界の大きな収入源でした。2020年以降にはこの収入がほとんどなくなりましたが、台湾国民もコロナウイルス感染対策によって海外旅行に行くことができなくなり、国内旅行に出かけるようになり、国内の観光地が見直されることになりました。今後コロナ禍が沈静化した後には、これまでの外国からの旅行者に加えて、現地の人たちの国内旅行で観光業界はコロナ禍以前よりも成長する業界になる事が予想されます。
このように台湾の今後の経済動向については、基幹産業の工業製品の輸出とともに観光産業の成長によりプラスに進んでいくことが予想されます。
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